高橋寛先輩のお嬢様、全国童謡歌唱コンクールで最高賞

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寒河江市島の高橋慶さん(16)=山形北高2年=と麗さん(15)=寒河江市陵南中3年=姉妹が、東京で今月開かれた全国童謡歌唱コンクールグランプリ大会の大人部門で最高賞の金賞に輝いた。金賞は県内初。被災地への思いも込めて「故郷」を歌い上げ「会場と一体化したような感じだった。他の出場者が上手だったので金賞にはびっくり」と喜んでいる(山形新聞)。


コンクールは作詞家や作曲家でつくる日本童謡協会、テレビ朝日、系列局が主催。小学生以下の子ども部門、小学生以下と家族のファミリー部門、中学生以上の大人部門がある。テープ審査、ブロック大会を経て計21組がグランプリ大会に出場でき、部門ごとに審査、表彰する。

2人の両親は、いずれも東京芸大卒で声楽家として活躍する寛さん(55)、まり子さん(43)夫妻。「家族でいると自然に歌う」という音楽一家で育ち、姉妹で地域の合唱団に所属したり、声楽コンサートに出演したこともある。テレビでこのコンクールの存在を知り、挑戦を決めた。

2人が好きで、声質にも合っていると感じた「故郷」を歌う曲に選び、規定の2分以内にアレンジ。約100作品が寄せられたテープ審査に通り、仙台市で8月に開かれた東北ブロック大会に出場。最優秀賞を受賞し、グランプリ大会代表となった。

2人の時間が合わず、なかなか練習ができなかったが「普段から一緒に歌っているので息はぴったり」(まり子さん)という姉妹は「楽しく歌えればいい」と今月3日の本番に臨んだ。透き通るようなハーモニーで聴衆を魅了し、審査委員長を務めた作曲家湯山昭さんは「東日本大震災の被災地と同じ東北から『頑張ろう』というメッセージを伝えているようだ」と講評したという。

「日本の故郷の美しさを思い浮かべ、被災地の復興への願いも込めて歌った」と振り返る2人。来年3月に開かれる日本童謡協会の子ども用合唱曲発表会にゲストとして招待されており、「また故郷を歌いたい」と笑顔で語った。

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